魔女がいっぱい

2020年のロバート・ゼメキス監督作。
有名な児童文学の映画化、という事ですが『チャーリーとチョコレート工場』と同じ作家なんですね。

アン・ハサウェイが最強魔女を演じるんですが、さぞかしおしゃれな衣装を着こなしてゴージャスなんだろうなと思ってたら「よくこの役引き受けたな…」ってぐらいの体当たり?演技でした。
例えば『モンスター』のシャーリーズ・セロンみたいに作品自体が社会的メッセージが強くて演じる俳優もそれに共鳴し「この役を演じなければ!」って使命にかられて熱演した結果、各賞受賞して「美人女優」から演技派に前進…みたいなパターンがありますが、この映画は誰が見ても全然そんな映画じゃないんです。
それなのにアン・ハサウェイがめちゃくちゃ汚れ役を引き受けてるという、まさかゼメキスに何か弱みを握られてるのか?とあらぬ疑いを抱いてしまいました。

主人公はおばあちゃんに引き取られた少年で、ネタバレになりますが途中から魔法でネズミになります。
けど特に落ち込んでないんですよね。
そういうところが『チャーリーとチョコレート工場』と同じ作者、って感じでおもしろい。
いろいろ皮肉が効いてる。
なので途中から画面が『ガンバの冒険』とか『スチュアート・リトル』みたいになります。
いわゆる普通のネズミって現実世界では超嫌われ者なのにフィクションでは愛すべき主人公になるの、不思議だな。

アン・ハサウェイのすてきなお姿拝もうと思って観始めましたが結果、一番かわいかったのはおばあちゃん役(と言っても1972年生まれなんですが)のオクタビア・スペンサーでした。

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