地下鉄のザジ

1960年のルイ・マル監督作品。
初めてパリに来た女の子・ザジの1日をユニークに描く。

パリが好き、おしゃれなフランス映画が好き、という人ならマストな一本。
10歳のザジが一日中パリを遊んで回る…というだけの映画なんですがスラップスティック・コメディのような演出がとにかく楽しい。
わたしはこの映画で初めて「ムール貝」という食べ物を知り、大人になって初めて食べた時はやっぱりこの映画を思い出しました。

パリでザジを出迎える叔父さん役は『ニュー・シネマ・パラダイス』のアルフレード役が有名なフィリップ・ノワレ。髪があります!
この叔父さんをはじめ、出てくる大人たちは大体どうしようもない人ばかりで、ザジはそんな大人たちと遊んであげる。
1日の最後にやっと迎えに来てくれたお母さんに「何をしてたの?」と聞かれ「少し年をとった」と答えるザジの、まさに「こまっしゃくれた」という表現がぴったりな姿が本当にかわいいです。

監督のルイ・マルは『死刑台のエレベーター』などが有名な巨匠。
『地下鉄のザジ』も名作のカテゴリに入る重要な作品ですが、軽い気持ちで観て楽しんで全然構わない作品だと思います。
パーティーの間に何かおしゃれでかわいい映像を流しっぱなしにしたいな、なんて時に選ぶのにも最適です。

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